日本歴史地名大系 「上中段遺跡」の解説 上中段遺跡かみなかだんいせき 鹿児島県:曾於郡末吉町深川村上中段遺跡[現在地名]末吉町深川 上中段大淀(おおよど)川の支流村山(むらやま)川の南側にある台地上、標高二四一―二四九メートルの地に位置する。縄文時代中期・後期・晩期、奈良・平安時代の遺跡で、昭和六〇年(一九八五)に発掘調査。遺構は縄文中期・後期と晩期の土壙が一九基検出され、円形・楕円形・円形に近い不定形を呈し、小型のものが多い。出土した縄文土器は中期・後期と、晩期とに大別され、中期の土器には岩崎下層式・岩崎上層式がある。後期は指宿式土器が、晩期は黒川式・夜臼式土器などが出土、夜臼式土器のなかに丹塗磨研の壺や、丹で文様が施された彩文土器が含まれており、注目される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by