上乙見村(読み)かみおとみむら

日本歴史地名大系 「上乙見村」の解説

上乙見村
かみおとみむら

[現在地名]和知町字上乙見

下乙見村の東にあたり、長老ちようろうヶ岳(九一六・九メートル)南西斜面に位置する。山麓の水は上乙見川となり、南西に流れて下乙見村で上和知川に注ぐ。当村へは下乙見村から上乙見川をさかのぼる以外に道はない。長老ヶ岳の最短登山路で、村の東部地域には長老ヶ岳の寺院跡が多数残る。村域は広いがほとんどが山地である。東は桑田郡(現北桑田郡美山町)、南は塩谷しおたに村、北は細谷ほそたに村・仏主ほどす村。平家の落人村との伝承がある。園部藩領。

村高は元禄一三年(一七〇〇)丹波国郷帳に三九石余、天保郷帳では五割増の六一石余となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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