日本歴史地名大系 「上井出村」の解説 上井出村かみいでむら 静岡県:富士宮市上井出村[現在地名]富士宮市上井出狩宿(かりやど)・北山(きたやま)両村の北、内野(うつの)村の東、富士山西麓の丘陵に立地する。右左口(うばぐち)路(中道)の宿場であった。「吾妻鏡」治承四年(一一八〇)一〇月一四日条に甲斐源氏が平家方の駿河国目代橘遠茂らを討った際、平家方の長田入道の息子二人の首が「富士野傍伊堤之辺」で晒されたとある。この伊堤(いで)を当地に比定する説がある。建久四年(一一九三)源頼朝が富士の巻狩の際に泊まった「富士野御旅館」の遺跡地とされる狩宿(かりやど)の北隣にあたり、曾我兄弟の仇討にちなむ史跡が多く点在する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by