上伊草村(読み)かみいぐさむら

日本歴史地名大系 「上伊草村」の解説

上伊草村
かみいぐさむら

[現在地名]川島町上伊草

現川島町の南西部、越辺おつぺ川の左岸に位置し、集落は同川自然堤防上に細長く発達する。北は中山なかやま村、南は伊草宿、東は飯島いいじま村・安塚やすづか村。また越辺川の対岸西方、入間いるま横沼よこぬま(現坂戸市)との間は道場どうじよう渡で結ばれていた。中世には井草郷のうちで、同郷のうち井草本郷にあたるか(風土記稿)。慶長一四年(一六〇九)九月の御検地水帳(中村家文書)には「八林之内上井草村」とみえる。なお八林やつばやしのうちとされたのは、かつて八林郷の在地領主道祖土氏が同郷ほか近郷の代官を兼任していたことによると推定する説もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

一富士二鷹三茄子

初夢に見るものの中で、縁起のよいとされているものを順に挙げた句。[補説]一に富士山、二に愛鷹あしたか山、三に初茄子の値段と、駿河国で高いものを並べた句ともいわれる。...

一富士二鷹三茄子の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android