上傾(読み)うわかぶき

精選版 日本国語大辞典 「上傾」の意味・読み・例文・類語

うわ‐かぶきうは‥【上傾】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「かぶき」は動詞「かぶく(傾)」の連用形名詞化 )
  2. 上の方が重くて傾いている状態。頭でっかちで傾きやすいこと。また、そのさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「かたぶくや上かぶきなる月の笠〈成政〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)六)
  3. ( 「うわ」は表面、「かぶき」は常道をはずれる意 ) はでで、うわついていること。みえをはること。また、そのさま。虚飾
    1. [初出の実例]「大坂はおもふより人の心うはかぶきにして」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android