常道(読み)ジョウドウ

デジタル大辞泉 「常道」の意味・読み・例文・類語

じょう‐どう〔ジヤウダウ〕【常道】

つねに人間が守るべき道。「常道を踏みはずす」
だれもがとる普通のやり方。一般の原則にかなったやり方。「商売常道
[類語](2常軌常套正攻法かた定式じょうしき形式定型定法じょうほう定例じょうれい定例ていれい通例作法定石パターン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「常道」の意味・読み・例文・類語

じょう‐どうジャウダウ【常道・定ヂャウ道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 決まっていて変わらない道。一定不変の道。〔改訂増補哲学字彙(1884)〕 〔史記‐蔡沢伝〕
  3. 不変の真理。常に人が守るべき道徳
    1. [初出の実例]「性莫常道、宗当自然」(出典:菅家後集(903頃)叙意一百韻)
    2. 「文明の人間に必要な服装を脱ぎ棄てる化物の団体であるから、無論常規常道を以て律する訳にはいかん」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉七)
    3. [その他の文献]〔老子‐一章〕
  4. 通常の道。誰でもがふつうに行なうやり方。
    1. [初出の実例]「親先子而死常道也」(出典:日本外史(1827)一四)
    2. 「此の生存競争の社会に立たうといふのですから、勢ひ常道を踏んでは居られなくなる」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉一三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「常道」の読み・字形・画数・意味

【常道】じようどう(じやうだう)

つねの道。不変の法則。〔魏書食貨志ずるときは、則ち民財匱(とぼ)しからず。勞均(ひと)しきときは、則ち人其の業を樂しむ。此れ古よりの常なり。

字通「常」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android