上小路(読み)かみこうじ

日本歴史地名大系 「上小路」の解説

上小路
かみこうじ

[現在地名]酒田船場町ふなばちよう一丁目・日吉町ひよしちよう二丁目

はま街道の西側に南北に連なる両側町で、北はあら町まで、南は船場町。明暦二年(一六五六)の酒田町絵図(大泉叢誌)猟師りようしひがし小路とみえ、長さ五八間・幅四間余、屋敷四九軒。この頃船場町は最上川の川底であった。同川沿いに庄内藩の御肴蔵があり、裏へ一六間とある。天和三年(一六八三)の酒田町割家数人数書上(鶏肋編)に上猟師町とあり町域は一町、家数四〇・人数二七七。

上小路
うわこうじ

[現在地名]大村市玖島くしま 上小路

ほん小路の北東に位置する。大村城下の五小路の一つで、武家地。はじめ尾上おのえ小路と称していたが、のち略称したとされる(大村見聞集)。元禄一三年(一七〇〇)に開かれた新道が通る。享保年間(一七一六―三六)の五小路諸士住居会所之順(大村見聞集)では三三軒のうち明屋敷二。「大村郷村記」によれば、大手土橋際から上小路末(切通通り)に至る一一町二一間余の地で、本小路出口から針尾九左衛門屋敷角に至る一町四四間余と、この屋敷際から上小路通り往還際までの七町五三間余の街区からなり、侍屋敷三八軒。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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