上小鳥村(読み)かみことりむら

日本歴史地名大系 「上小鳥村」の解説

上小鳥村
かみことりむら

[現在地名]高崎市上小鳥町

東南流する井野いの川が村の北東隅をかすめ、東は大八木おおやぎ村、南は下小鳥村・筑縄つくなわ村。北は井野川の支流十二早じゆうにはや(現早瀬川)をもって浜川はまがわ村と境する。群馬郡に属し、元和五年(一六一九)安藤対馬守殿御領分高覚帳(東大史料編纂所蔵)では西郷に村名がみえる(高崎藩領)。高一七一石余、田方七町二反余・畑方九町七反余。同藩領についての明治二年(一八六九)家数人数取調帳(小島文書)によると、天明八年(一七八八)の家数二九・人数一八五。宿は不明であるが、天保一三年(一八四二)の中山道の助郷人馬賄入用取調帳(相川文書)では同一〇年の勤高一七一石で、人足一九八人・馬九三疋を負担。


上小鳥村
かみおどりむら

[現在地名]清見村上小鳥

夏厩なつまい村の南にある小鳥おどり郷中最南端の村。からかさ(一三七一メートル)源流とする小鳥川は当村の東側山麓を北流して西側に河岸段丘を発達させ、集落はここに集中する。夏厩から南進する高山街道は当村をさらに南進し、まつ(標高一一二八メートル)を越えて白川しらかわ六厩むまや(現荘川村)に通ずる。弘誓ぐせい寺の明応四年(一四九五)一一月二八日本願寺実如下付の本尊裏書に「大野郡徳永小鳥願主釈教誓」とある。

元禄飛騨国検地反歩帳の小鳥郷に村名がみえ、高一六石余、田三町二反余・畑四町余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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