上山南村(読み)かみさんなむら

日本歴史地名大系 「上山南村」の解説

上山南村
かみさんなむら

[現在地名]沼隈町上山南

中山南村の北に位置し、西は金見かなみ村、北東中山田なかやまだ(ともに現福山市)。村域東端の水落みずおちでは、奈良時代に須恵器を焼いた窯跡が二ヵ所発見されている。中世には山南庄に含まれた地で、天文八年(一五三九)兄の何鹿いかずか城主桑田将能を頼りこの地に桑田備前守信房が来住、丸山まるやま城を築城。近くの悟真ごしん寺を檀那寺としたと伝える。信房の孫元房は、慶長五年(一六〇〇)毛利氏の防長移封により浪人となり、同一九年豊臣方として大坂冬の陣で敗れ、帰農して土居どいに住したと伝える(西備名区)

元和五年(一六一九)備後国知行帳では山南村一村として二千六六石余を記すが、元禄一三年(一七〇〇)の備前検地帳では上山南村として五四七・三八五石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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