上彦川戸村(読み)かみひこかわどむら

日本歴史地名大系 「上彦川戸村」の解説

上彦川戸村
かみひこかわどむら

[現在地名]三郷市彦川戸・上彦川戸・さつき平さつきだいら二丁目

下彦川戸村の北に位置する。西端を流れる中川の自然堤防上に集落が発達し、東部の後背低湿地に耕地が展開する短冊状の村。村の中ほどを葛西かさい用水(本田用水)が流れる。田園簿には彦川戸村とあり、もとは下彦川戸村と併せて一村であったが、延宝元年(寛文一三年、一六七三)検地の際に上・下に分村したという(風土記稿)。しかし正保(一六四四―四八)の頃から内部的にはすでに上・下に分れ、それぞれに名主が置かれていた(同三年「彦川戸村年貢割付状」千代田家文書)。検地は延宝元年のほか、元禄八年(一六九五)に武蔵国幕府領総検地の一環として実施された(「風土記稿」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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