…その記述の形式から見て,当時流行の浮世草子や絵入浄瑠璃本などの影響を強く受けて成立していることが窺われる。ほかに大当り狂言に限り,主な役者の芸評を加え,本文の内容を豊富にした,上下2冊の〈上本(じようほん)〉が刊行されたものもある。狂言本は,当時の歌舞伎狂言の内容を知る上で,役者評判記,番付と並んで,最も貴重で重要な資料といえる。…
※「上本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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