納本(読み)ノウホン

デジタル大辞泉 「納本」の意味・読み・例文・類語

のう‐ほん〔ナフ‐〕【納本】

[名](スル)
でき上がった書物を注文者へ納入すること。「受注部数どおり納本する」
出版法・旧新聞紙法もとで、検閲のため、書籍・雑誌・新聞などを発行前に内務省などに納付したこと。
国立国会図書館法により、官公庁・民間出版物の一定部数を国立国会図書館に納入すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「納本」の意味・読み・例文・類語

のう‐ほんナフ‥【納本】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 本を納めること。注文主や公の組織などに書籍を納入すること。また、その本。
    1. [初出の実例]「本文製本、例言書入候上、蔵板主より天文方え納本致候哉」(出典:市中取締続類集‐一〇・二一・書籍五冊ノ内二・安政二年(1855)七月(古事類苑・文学三九))
  3. 旧出版法や旧新聞紙法などで、出版物取締りのため、文書図画を発行の前に内務省など一定の官庁に納付したこと。〔いろは引現代語大辞典(1931)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android