上根峠(読み)かみねだお

日本歴史地名大系 「上根峠」の解説

上根峠
かみねだお

八千代町の南、国道五四号(旧雲石路)にある峠であるが、急峻で、古くより交通の難所とされた。またこの峠の北側下り口の標高二六八メートルの地は、日本海側と瀬戸内海側の分水嶺にあたり、北に流れる簸川ひのかわ(古くは沼川・上根川)は、下流吉田よしだ上入江かみいりえ可愛えの川に合流し島根県江津ごうつ市で日本海に注ぐ。南は山県郡千代田ちよだ南方みなみかたより流れ出る根谷ねのたに川で、末は太田おおた川へ合流、瀬戸内海に注ぐ。

この峠は戦国時代は郡山こおりやま(跡地は現吉田町)の西の防御線とされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の上根峠の言及

【八千代[町]】より

…北部を可愛(えの)川が南東に流れ,中央部を北東に流れる簸(ひの)川が東隣の吉田町に入って可愛川に合流する。簸川沿いに国道54号線が通じ,町域南部で上根峠(かみねだお)を越える。上根峠は日本海側と瀬戸内海側の分水嶺で,峠の南は根之谷川が曲流して南西に向かう。…

※「上根峠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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