上江田村(読み)かみえだむら

日本歴史地名大系 「上江田村」の解説

上江田村
かみえだむら

[現在地名]新田町上江田

木崎きざき台地の北端部とその周囲の沖積地にあり、西境石田いしだ川が南流する。北は金井かない村、東は赤堀あかぼり村、南は中江田村高尾たこう村、西は上田中かみたなか村。銅山あかがね街道が南北に走り、当村中央で東南へ折れ木崎宿方向へ向かう。元禄(一六八八―一七〇四)以前は真っすぐ南下しており、両経路の分岐点には、承応年間(一六五二―五五)頃とみられる安山岩製三面六臂の青面金剛像の庚申塔が立つ。仁安三年(一一六八)六月二〇日の新田義重置文(長楽寺文書)に空閑郷々一九ヵ郷の一として「えたかみしも」とみえ、庶子らいわう(義季)の母に譲られている。建治三年(一二七七)一二月二三日の尼浄院寄進状案(同文書)には「上江た」とみえる。新田義重の根本私領の一つで、世良田家流に伝領されていった(→江田郷。世良田頼氏の一子満氏、世良田義有の子行義はともに江田氏を名乗った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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