上津江村(読み)かみつえむら

日本歴史地名大系 「上津江村」の解説

上津江村
かみつえむら

面積:八八・五三平方キロ

現郡域の最南部に位置する。北から西にかけては中津江村、西から南にかけては熊本県菊池市、南は同県阿蘇郡阿蘇町、東は同郡南小国みなみおぐに町・小国町と接する。中津江村境に兵古へご(一〇三三・一メートル)酒呑童子しゆてんどうじ(一一八〇・五メートル)、阿蘇町境にノ岳(一〇四〇・七メートル)などの高山がそびえ、これらの水を集めた東部上野田かみのだ川、西部川原かわばる川がともに北流し、村の北部で合流して鯛生たいお川に注ぐ。川原川沿いに国道三八七号、上野田川沿いに県道天瀬あまがせ―阿蘇線などが通る。南西部の尾ノ岳―酒呑童子線は奥日田グリーンラインともよび、諸観光地を結ぶ。

中世以来、現中津江村・前津江まえつえ村とともに太宰府天満宮安楽寺領の津江山を構成していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報