孟宗竹(読み)モウソウチク

デジタル大辞泉 「孟宗竹」の意味・読み・例文・類語

もうそう‐ちく〔マウソウ‐〕【×孟宗竹】

イネ科の竹。地下茎は長く横に走り、地上茎は高さ約15メートル、直径約20センチになり、節の隆起線は1本。多数小枝に分かれ、数枚の葉をつける。中国原産竹の子食用にし、皮は紫褐色の斑紋長毛がある。茎は竹細工に使用。もうそうだけ。
[類語]若竹弱竹青竹真竹寒竹篠竹熊笹

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精選版 日本国語大辞典 「孟宗竹」の意味・読み・例文・類語

もうそう‐ちくマウソウ‥【孟宗竹】

  1. 〘 名詞 〙 イネ科の多年草。中国原産で、筍(たけのこ)を採るために、広く栽培されている。稈は木化し高さ一〇~二〇メートル、径二〇センチメートルに達する。枝は節ごとに双生。葉は披針形で長さ四~八センチメートル。花穂は長い周期(約七十余年)をもって生じる。小穂は細く円柱形で包葉におおわれ円錐状につく。竹の皮は緑褐色で黒褐色の斑点がある。筍は美味。茎は筆立・盆など細工物に使う。和名は、中国の故事の、冬に母親のために筍を掘り採った孝行者の孟宗にちなんだもの。もうそうだけ。もうそう。

▼もうそうちくの子《 季語・夏 》 〔黒本本節用集(室町)〕


もうそう‐だけマウソウ‥【孟宗竹】

  1. 〘 名詞 〙もうそうちく(孟宗竹)
    1. [初出の実例]「引き初むるに、孟宗竹(モウソウダケ)根抜きにするとは」(出典:今弁慶(1891)〈江見水蔭発端)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「孟宗竹」の解説

孟宗竹 (モウソウチク・モウソウダケ)

学名Phyllostachys heterocycla f.pubescens
植物。イネ科の竹,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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