上滝田村(読み)かみたきだむら

日本歴史地名大系 「上滝田村」の解説

上滝田村
かみたきだむら

[現在地名]三芳村上滝田

下滝田村の北東に位置し、村の南部で平久里へぐり川に増間ますま川が合流する。房総往還が通る。西部の根古屋ねごやの山上に滝田城の跡があり、里見義豊と義尭による合戦が行われ、伝承では押込おしこめ沢は義豊方の実次以下一三名の戦死の場で、その墓は真名板まないたの十三塚であるという。慶長二年(一五九七)の安房国検地高目録では下滝田村を含めた滝田村として記載される(→下滝田村正保郷帳へい郡に滝田村とみえるのが当村で、高五四五石余(うち田方三四一石余)、佐倉藩領。万治二年(一六五九)の佐倉藩勝山領取箇帳(吉野家文書)によると、今高五六四石余のうち一九石余は明暦元年(一六五五)の地詰出高、永荒・川欠の六石余を引いた残高は五五七石余。内訳は田方三三九石余で免五ツ三分、畑方二一〇石余で免三ツ六分、新山畑一石余で免二ツ五分、山役六石余で免三ツ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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