上無津呂山村(読み)かみむつろやまむら

日本歴史地名大系 「上無津呂山村」の解説

上無津呂山村
かみむつろやまむら

[現在地名]富士町大字上無津呂

小城おぎ山内さんない郷の上無津呂山村は現富士町の北部、羽金はがね(九〇〇メートル)の南東麓にある谷間の村で、標高約三六〇メートル。慶長絵図には「無津呂 高六百八十六石余」と記されている。

戦国期、千葉氏や神代くましろ氏が山内に勢力を保っていたが、竜造寺氏の勢力が伸び、藩政期になると鍋島直茂の隠居料にあてられた。鍋島直茂所領目録(杠家文書)によると梅野山・三瀬山・合瀬山・六呂山(無津呂山)・轆轤山・古場山・腹巻山・一番ヶ瀬山・黒雲山である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android