上砂見村(読み)かみすなみむら

日本歴史地名大系 「上砂見村」の解説

上砂見村
かみすなみむら

[現在地名]鳥取市上砂見

中砂見村の西、砂見川の上流域に位置する。「因幡志」は大井棚おおいだな(現大湯棚)の奥三町三〇間で、村の長さ三町ほどの大村と記す。拝領高は一九四石余、本免五ツ五分。天保三年(一八三二)の山林反別五町四反余。藪役銀二八匁・山役銀二〇匁が課されていた(藩史)。米子荒尾氏の給地があった(給人所付帳)。「因幡志」では家数九〇。天保一四年の村々人数増減書上帳(加藤家文書)によると男一七四・女一六七。嘉永二年(一八四九)の組合帳(同文書)では竈数七〇。安政五年(一八五八)の村々生高竈数取調帳では生高二六三石余、竈数八六、うち医師一。産物は階田紙(因幡志)。元文五年(一七四〇)紙漉を許可された当村の六人に対し、御用紙三三束・運上銀一二匁を岩坪いわつぼ村へ差出すことが命じられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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