上組町(読み)かみくみちよう

日本歴史地名大系 「上組町」の解説

上組町
かみくみちよう

[現在地名]八戸市上組町、根城ねじよう一丁目の一部

八戸城下の西南端に位置する足軽町。東は上徒士かみかちし町・常番じようばん町、西と南は糠塚ぬかづか村、北は新荒しんあら町・売市うるいち村に接する。街地は城下の西端を南北にふさぐ形となっており、のぼり街道の起点でもあった。文久年間(一八六一―六四)八戸御城下略図に上組丁とあり、足軽家とされる。町の南端に稲荷の堂舎があり、その南に接して枡形がみえる。御勘定所日記の天明二年(一七八二)八月二七日条に「上組丁家普請出来ニ付」とあり、九月一一日条によれば町の検分が行われている。翌三年城下に編入されたが(「付録伝」八戸市立図書館蔵)、それまでは糠塚村地内に属していたものであろう。

西側を南北にまち堰が流れており、藩政末期には水車小屋が開設された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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