検分(読み)ケンブン

デジタル大辞泉 「検分」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぶん【検分/見分】

[名](スル)
実際に立ち会って検査すること。調べ見届けること。「立地条件を―する」
見かけ。みてくれ。外見
「―よりないは金銀なり」〈浮・二十不孝・二〉
[類語]調べる検するけみするえっする改める検査点検吟味実検臨検検閲査閲監査チェック

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「検分」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぶん【検分・見分】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 立ち会って検査すること。状況を査察すること。みとどけること。取り調べること。
    1. [初出の実例]「古名をば聞き及び、当代をば見分して」(出典:三道(1423))
    2. 「一家残らずめしよせられ御見分(ケンブン)あそばされしに」(出典浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五)
  3. ( 見分 ) 見たところ。みかけ。みてくれ。外見。外観外聞
    1. [初出の実例]「見分(ケンブン)よりない物は金銀なり」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)二)
  4. ( 見分 ) 仏語。認識する主観の心。客観としての相分の対。法相宗では四分の一とする。
    1. [初出の実例]「見分と申候は、能く此相分を知る用也」(出典:法相二巻抄(1242か)上)

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