日本歴史地名大系 「上羽村」の解説 上羽村うえばむら 京都市:西京区上羽村[現在地名]西京区大原野(おおはらの)上羽町善峰(よしみね)川中流域に位置。北と東は上里(かみざと)村、西と南を灰方(はいがた)村に接する。中世は小塩(おしお)庄内の一部であったと推定される(九条家文書「大永二年小塩庄帳」に荘内の地名として「いわミのおく」とあるが、上羽は石見(いわみ)上里の上流にあたるので、近世の上羽村付近をさすと思われる)が、史料に上羽の名は現れない。付近には業平伝説にちなむ古跡があり、土地の伝承によれば王朝の貴族が別墅を営んだ場所とされている。近世の村高三〇〇・五石余は変動なく、二九二・二石が泉涌(せんにゆう)寺領、八・三石が金蔵(こんぞう)寺領(享保一四年山城国高八郡村名帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報