上船原村(読み)かみふなばらむら

日本歴史地名大系 「上船原村」の解説

上船原村
かみふなばらむら

[現在地名]天城湯ヶ島町上船原

船原川に沿った谷間の村で、東は下船原村、西は土肥とい(現土肥町)。もと下船原村と一村で船原村といったが、慶長一二年(一六〇七)上・下に分離したとされる(増訂豆州志稿)。延宝五年(一六七七)の「伊豆鏡」によると高一六六石余。元禄初年高帳によると新田高一四石余。江戸時代初期は幕府領。宝永七年(一七一〇)旗本間部領となり幕末まで続いた(韮山町史)。万治三年(一六六〇)の狩野山中五人組帳(大城家文書)には名主のほか本村五〇名・新田三名が載る。宝永元年の年貢皆済目録(小川家文書)によると茶畑上木年貢二斗二升二合。正徳四年(一七一四)一〇月六日走湯に湯屋を築いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android