日本歴史地名大系 「上蔦木村」の解説 上蔦木村かみつたきむら 長野県:諏訪郡富士見町上蔦木村[現在地名]富士見町上蔦木甲州道中に沿う集落で、今も宿駅の面影をとどめ、南は下蔦木村、西は釜無(かまなし)川により山梨県と境する。嘉禎三年(一二三七)の奥書をもつ「祝詞段」に「蔦木二十五社」とあるを初見とする。神使御頭之日記(守矢氏蔵)の享禄元年(一五二八)の条には、「蘿木ノ郷」と記されている。慶長一八年(一六一三)の信州諏訪郡高辻には「高百八拾石六斗 上蔦木□」とある。下蔦木村との境、子の神(ねのかみ)に「応安の古碑」とよばれる石碑がある。銘に応安五壬子年(一三七二)とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報