上郷新田村(読み)かみごうしんでんむら

日本歴史地名大系 「上郷新田村」の解説

上郷新田村
かみごうしんでんむら

[現在地名]松山町大川渡おおかわど

地見興屋じみこうや村の南にあり、西は最上川を境に狩川かりかわ(現東田川郡立川町)。慶安二年(一六四九)の松山分知割渡目録(飽海郡誌)に村名がみえ、高一一三石余。天保一五年(一八四四)には免二ツ三分、家数三八、つるいけ谷地運上一升、八斗はつと谷地運上一斗二升(「高辻并留」松山町資料館蔵)。延宝二年(一六七四)最上川右岸の広い沖積地を開田するため、地見興屋村など四ヵ村とともに上郷堰を開削したが、天和二年(一六八二)洪水堰口が破損し廃棄されたため、その後は用水溜池や沢水によった(「舟木沢境論新興屋肝煎等申上書」大川渡区有文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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