上鑵子遺跡(読み)じようかんすいせき

日本歴史地名大系 「上鑵子遺跡」の解説

上鑵子遺跡
じようかんすいせき

[現在地名]前原市有田 上鑵子

三雲みくも井原いわら遺跡群の北西四キロに位置する弥生―奈良時代の集落遺跡。標高二〇メートルほどの低丘陵上に立地し、発掘調査で一〇〇棟を超える竪穴住居跡・掘立柱建物跡などが確認された。弥生時代後期遺物として吉備系土器・貨泉などがあり、対外交渉にかかわっていたことを示し、伊都国を構成した主要集落の一つと推定される。平成六年(一九九四)の発掘調査では集落に隣接する谷間の湧水池付近から大量の土器・石器とともに一千五〇〇点を超える弥生中期―後期の木製品が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android