揚陸艦艇のうち、満載排水量500トン以下で、航洋性がなく、揚陸艦、輸送船等により揚陸地点付近の海面に輸送され、そこで人員、兵器、車両、器材を搭載し海岸へ運び揚陸させる小型揚陸艇の総称(揚陸艇より大型のものは揚陸艦という)。ほとんどのものが、海岸に擱坐(かくざ)し艇首の門扉兼踏み板を前方に倒して揚陸を行う。海岸到達後「キャタピラー」により砂浜にあがり、直接陸地内部まで人員を運ぶ水陸両用車両も上陸用舟艇と俗称されることが多い。日本陸軍が1920年代末に開発し、日中戦争から使用した大型発動艇および小型発動艇(略称大発、小発)が最初のもので、イギリスとアメリカはこれを研究して、第二次世界大戦中に中型の機動揚陸艇(LCM)、小型の車両人員揚陸艇(LCVP)など各種の上陸用舟艇を多数建造、使用した。現在の上陸用舟艇はほとんどがこれらの改良型である。速力は10ノット前後だが、その後、アメリカ、ソ連で50~80ノットのエアクッション型のものも実用化された。
[阿部安雄]
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…なお,文中の記号,種別名はアメリカ海軍のものである。(1)揚陸艇landing craft 基準排水量500トン以下の船で上陸用舟艇とも呼ぶ。(a)ビーチングし,船首から海岸に斜めの板(バウランプと呼ぶ)を降ろし揚陸させるもの。…
※「上陸用舟艇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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