日本歴史地名大系 「上齋原村」の解説 上齋原村かみさいばらそん 岡山県:苫田郡上齋原村面積:八八・六七平方キロ苫田郡の最北部、吉井川の源流域に位置し、北は鳥取県東伯(とうはく)郡三朝(みささ)町・同県八頭(やず)郡佐治(さじ)町、東は加茂(かも)町、南は奥津(おくつ)町・鏡野(かがみの)町に接する山村。国道一七九号が村を南北に走り三朝町に至る。高山によって囲まれ、北に三国山(みくにがせん)(一二五二メートル)、西に人形仙(にんぎようせん)(人形山、一〇〇四メートル)、東に三十人(さんじゆうにん)ヶ仙(せん)(一一七五メートル)、南に花知(はなち)ヶ仙(せん)(放山、一二四七・五メートル)・三(さん)ヶ上(じよう)(三上山、一〇三五・一メートル)の諸山がそびえ、北部には高清水(たかしみず)高原や恩原(おんばら)高原が広がり、標高六〇〇メートル以上の地域が全村の約九〇パーセントを占める。近世以来西西条(さいさいじよう)郡(明治三三年以後苫田郡)の一村で大字をもたない。本村(ほんむら)(上齋原)・石越(いしごし)・天王(てんのう)・大木山(おおぎやま)の谷底平野部には耕地が広がり、遠藤(えんどう)・小林(こばやし)・中津河(なかつこう)・赤和瀬(あかわせ)・宮(みや)ヶ谷(たに)・恩原などは近世の鉄山師や木地挽によって開発された集落である。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by