三朝町(読み)みささちよう

日本歴史地名大系 「三朝町」の解説

三朝町
みささちよう

面積:二三三・四六平方キロ

東伯郡南東部に位置し、北は東郷とうごう町・気高けたか青谷あおや町、東は同郡鹿野しかの町と八頭やず河原かわはら町・佐治さじ村、西は倉吉市・関金せきがね町、南は岡山県真庭まにわ中和ちゆうか村・苫田とまた奥津おくつ町・同郡上齋原かみさいばら村。中国山地脊梁部を水源とし、天神川本流をなす竹田たけだ川とその支流三徳みとく川・小鹿おしか川・加茂かも川などの形成した谷底平野と山地とで構成される。三徳川・加茂川本泉もといずみ付近で竹田川に合流し、同川は北流して倉吉市に入る。集落の多くはこの三川の形成する三朝谷・なかの谷・竹田谷に形成され、ほかはほとんどが山林原野である。主要道路も各谷に沿って走り、国道一七九号が倉吉市から入って町西部を竹田川に沿ってほぼ南北に貫通し、穴鴨あながもで東に折れ、人形にんぎよう峠を経て上齋原村へ抜ける。また主要地方道鳥取―鹿野―倉吉線は三徳川に沿い、佐谷さだに峠を越え鹿野町に至る。

当町の歴史は縄文時代中期までさかのぼる。三朝高原に位置する穴谷あなだに遺跡がそれで、貯蔵穴が検出され、土器や石器が出土している。弥生時代の遺跡は本泉や鎌田かまだ恩地おんじ集落近くの丘陵上に分布する。古墳は町の北部、三徳川流域に分布し、ほとんどが直径一〇メートルから二〇メートルほどの円墳で、後期古墳と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三朝町」の意味・わかりやすい解説

三朝〔町〕
みささ

鳥取県中部,天神川上流域とその諸支流の流域にある町。 1953年三朝,三徳,小鹿,竹田,旭の5村が合体して町制。町域の大部分は中国山地で,農林業が主。古墳も多く,山間部ではかつてたたら製鉄が行われ,木地屋集落も多い。中心集落の三朝は古くから温泉で知られ,三朝高原,小鹿渓 (名勝) ,三徳山 (名勝・史跡) ,三仏寺 (投入堂は国宝) などの景勝地を含む一帯三朝東郷湖県立自然公園に属する。岡山県との県境にある人形峠付近には 1954年日本で最初に発見された堆積型のウラン鉱床がある。国道 179号線,482号線が通じる。面積 233.52km2。人口 6060(2020)。

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