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下垂体機能低下症 かすいたいきのうていかしょうhypopituitarism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

下垂体機能低下症
かすいたいきのうていかしょう
hypopituitarism

下垂体を構成する前葉と後葉のそれぞれに起る機能低下症。前葉の機能低下は,腫瘍,血管障害,手術,放射線照射などによって下垂体が破壊されたときに起る。血管障害は分娩によることが多く,シーハン症候群呼ばれる。症状は全身の疲労感,脱力感,嗜眠傾向,不活発,発汗減少,貧血などで,腋毛や恥毛は脱落し,性器の萎縮,女性の月経不順や無月経がみられる。小児で成長ホルモンが著しく減少すると,下垂体性こびと症が起る。原因は不明のことが多いが,頭蓋咽頭腫のような腫瘍によるものもある。発育の遅れは2~4歳から始り,青春期に顕著となるが,知能低下はなく,栄養もよい。最近,成長ホルモン療法が行われるようになり,早期に開始すれば治癒するようになった。後葉の機能低下症には,尿崩症がある。これは,抗利尿ホルモン (バソプレッシン) の分泌低下によるもので,多くは突然発病し,1日7~10lの尿を排泄するようになる。口渇がはなはだしく,水分が十分とれないときには脱水状態となる。治療にはバソプレッシンを注射するのが効果的である。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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