六訂版 家庭医学大全科 「頭蓋咽頭腫」の解説
頭蓋咽頭腫
ずがいいんとうしゅ
Craniopharyngioma
(脳・神経・筋の病気)
どんな病気か
胎生期より遺残した組織から発生する良性の
症状の現れ方
頭痛などの
検査と診断
MRIで腫瘍の場所を診断します(図37)。その他、ホルモン異常に関する血液検査や、眼科での視力視野の検査が行われます。
治療の方法
手術で腫瘍を取り去ることが基本です。腫瘍のまわりには、生命を維持するために大切なホルモンの中枢があるため、慎重な手術操作が求められます。また手術後は、一時的にホルモンの機能異常を合併するので、内分泌内科や小児科と協力した治療が行われます。手術中に重要な機能を有する場所から腫瘍をはがせず残った場合には、手術後に放射線治療が加えられることがあります。
松前 光紀
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報