下安田村(読み)しもやすだむら

日本歴史地名大系 「下安田村」の解説

下安田村
しもやすだむら

[現在地名]酒田安田やすだ

上安田村南西に位置し、郷野目ごうのめ堰が地内を北東から南西に流れる。一五世紀初期の末代の日記(市条八幡神社文書)に「十一月宮行、そふのいちたわ千五百かり、しもやすたのかとのゝふるなり」、長享三年(一四八九)書写の一条八幡宮祭礼日記(同文書)に「十一月宮饗、惣ノ一ノ役田ハ千五百苅、下安田ノ賀藤殿ノ分也」とあり、当地内の賀藤殿は、市条いちじよう八幡宮(現飽海郡八幡町)の一一月の祭礼のため一千五〇〇刈の役田を寄進している。


下安田村
しもやすたむら

[現在地名]丸岡町下安田

南横地みなみよこじ村の北東にある。慶長六年(一六〇一)九月九日付の山川菊松宛結城秀康知行宛行状(山川家文書)に「安田村」がみえる。同一一年頃の越前国絵図には安田村は高二一四七・五九二石とあり、正保郷帳以降、下安田村・上安田村・村・兼定島けんじようじま村出作(のちの八丁村)に分れた。同帳によれば下安田村は田方六一四石余・畠方六一石余であった。正保二年(一六四五)から松岡藩領、享保六年(一七二一)再び福井藩領となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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