下寺尾西方A遺跡
しもてらおにしかたAいせき
[現在地名]茅ヶ崎市下寺尾
茅ヶ崎市北西部、高座丘陵縁辺部から西側に張出した舌状台地上に位置し、遺跡の西側を小出川、南側を駒寄川が流れている。遺跡の発掘は県立茅ヶ崎北陵高校のグランド造成に伴う事前調査として実施された。縄文・弥生・古代の遺構・遺物が発掘されたが、主体をなすのは弥生中期集落跡と古代官衙跡関連の資料である。弥生時代に関しては、竪穴住居跡三七(うち一四を調査)、環濠一・溝一などで、いずれも時期は中期後葉の宮ノ台期である。環濠は幅約三メートル、深さ約一・五メートル、断面V字状で、調査区外に緩やかな弧を描きながら延びる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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