下小深川村(読み)しもこぶかわむら

日本歴史地名大系 「下小深川村」の解説

下小深川村
しもこぶかわむら

[現在地名]五日市町下小深川

河内こうち川流域の東岸にあり、西は同川を隔てて北から上河内かみごうち村、下河内村、寺田てらだ村と相対する。東は山が連なり、西へ向けて開けた河内川沿いの平地集落が展開。「芸藩通志」所載絵図によると村内に石内いしうち上河内・上小深川の諸村の飛郷が入交じる。

中世にはこの辺り一帯をも河内と総称したと考えられる。「芸藩通志」の上小深川村の項には「古は小深川一名なるを、後に上下二村とせり」とある。分村の時期は確かでないが、上小深川村が慶長六年(一六〇一)検地で高付されているので、この頃と考えられる。ちなみに「五日市町誌」は元和二年(一六一六)に分村と記すが、不詳。同五年の安芸国知行帳では高七七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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