下師町(読み)しもさやしまち

日本歴史地名大系 「下師町」の解説

師町
しもさやしまち

[現在地名]弘前市下鞘師町

城の東側に位置し、百石ひやつこく町と元寺もとてら町を結ぶ東西の道筋沿いの町並。北は元寺町小路、南は上鞘師かみさやし町に接する。

現町域が町割されたのは慶安二年(一六四九)てら町大火後で、それ以前は同年の弘前古御絵図(市立弘前図書館蔵)によれば寺院が置かれ寺町とある。同図には三の郭の現追手おうて門付近の堀端沿いに「さやし町」とあり、鞘師一一軒と飾屋一軒、武家一軒が描かれている。大火後、堀端の町域は津軽玄蕃下屋敷などの武家屋敷街に変化し、鞘師の集団は現町域へ移転した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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