下彦川戸村(読み)しもひこかわどむら

日本歴史地名大系 「下彦川戸村」の解説

下彦川戸村
しもひこかわどむら

[現在地名]三郷市天神てんじんいずみ彦野ひこの・さつきだいら二丁目・下彦川戸

彦野村の北に位置する。西端を流れる中川の自然堤防上に集落が発達し、東部の後背低湿地に耕地が展開する短冊状の村。村の中ほどを葛西かさい用水(本田用水)が流れる。北は上彦川戸村。江戸時代初期には上彦川戸村と併せて彦川戸村一村で、正保二年(一六四五)の彦川戸村年貢割付状(千代田家文書)によると上田一一町八反余・中田八町八反余・下田二〇町一反余、上畑七町余・中畑五町八反余・下畑一三町四反余・屋敷一町余、ほかに同所新田として下田三反余があり、取米一五七石余・取永二一貫三七五文で、名主が三人記されている。翌三年の同村年貢割付状(同文書)には上彦川戸村名主二・百姓九、下彦川戸村名主一・百姓一〇、駒形こまがた百姓二の裏判がみられ、内部的には当時からすでに上・下に分れていた。田園簿には彦川戸村とあり、田三九四石余・畑一六七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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