下手物(読み)げてもの

精選版 日本国語大辞典「下手物」の解説

げて‐もの【下手物】

〘名〙
① 人工をあまり加えない安価で素朴な品物大衆的あるいは郷土的な品。また、粗雑な安物。げて。⇔上手物(じょうてもの)
※工芸美論の先駆者に就いて(1927)〈柳宗悦〉六「あの『大名物(おおめいぶつ)』と呼称せられるものを『下手物(ゲテモノ)』と蔑まれる器の中に発見した」
② 一般から邪道、風変わりと見られているもの。奇妙なもの。いかもの。げて。
※めでたき風景(1930)〈小出重〉入湯戯画「私の見た入墨の中で殊に美しいものの一つであり、その味は末期浮世絵であり、ガラス絵の味さへあった。まづ下手(ゲテ)ものの味でもある」
※古川ロッパ日記‐昭和一四年(1939)四月一四日「チキンクリーム煮入りのホットケーキといふのは大ゲテ物」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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