下根(読み)ゲコン

デジタル大辞泉 「下根」の意味・読み・例文・類語

げ‐こん【下根】

《「根」は本来性質の意》仏語。教えを受ける性質・能力が生まれつき劣っていること。仏道を修行する力の乏しいこと。また、その者。下機げき。下機根。→上根中根

した‐ね【下根】

下方に伸びている根。また、下に隠れて見えない根。
「たづの住む沢べの蘆の―解け汀萌え出づる春はきにけり」〈後拾遺・春上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下根」の意味・読み・例文・類語

した‐ね【下根】

  1. 〘 名詞 〙 根の下の方の部分。また、下に隠れて見えない根。
    1. [初出の実例]「隠れ沼(ぬ)におひそめにけりあやめ草しる人なしにふかきしたねを」(出典蜻蛉日記(974頃)下)

げ‐こん【下根】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。機根の劣った者。教えを受ける者としての資質が低い者。下機(げき)。下機根。⇔上根(じょうこん)。〔法華義疏(7C前)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android