デジタル大辞泉 「上根」の意味・読み・例文・類語 じょう‐こん〔ジヤウ‐〕【上根】 [名]仏語。仏道を修める性質・能力がすぐれていること。上機根。「上根上智」→中根 →下根げこん[名・形動ナリ]根気のいいこと。また、そのさま。「さてもこなたは―な事ぢゃ」〈咄・御前男・五〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「上根」の意味・読み・例文・類語 じょう‐こんジャウ‥【上根】 〘 名詞 〙① ( 形動 ) ( 「上機根(じょうきこん)」の意 ) 仏語。すぐれた能力・資質。すぐれた能力のあること。また、その人。上機。⇔下根。[初出の実例]「又或有二衆生一。執レ理惑レ教。即同二上根一」(出典:法華義疏(7C前)一)「糞掃衣(ふんぞうえ)常乞食(じゃうこつじき)は是れ上根の所行」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)二)「上代はきも上こむにして、ちへも大智恵なるべし」(出典:幸若・大織冠(室町末‐近世初))[その他の文献]〔法華文句‐四上〕② ( 形動 ) 根気のよいこと。忍耐強いこと。また、そのさま。[初出の実例]「医書を才覚して写し本にする程のじゃうこんなくては」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例