下田脂松細工(読み)しもだやにまつざいく

事典 日本の地域ブランド・名産品 「下田脂松細工」の解説

下田脂松細工[木工]
しもだやにまつざいく

東海地方静岡県地域ブランド
下田市で製作されている。黒松を使った木工指物。黒松は木目は美しいが逆目が強く脂分も非常に多いため、加工には高度な技術が必要である。下田脂松細工では、特に脂分の多い部分を使うことで、透明感をいかしながら木目の美しさが強調されている。現在は小引出・硯箱茶托銘々皿などがつくられる。静岡県郷土工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「下田脂松細工」の解説

下田脂松細工

静岡県下田市で生産される、クロマツ原材料とする木工芸品。“脂松”は「やにまつ」と読む。クロマツは木目は美しいものの材木により硬度がまちまちで、油分松脂)も多く加工に手間がかかるため、クロマツ材のみを使用する下田脂松細工は全国的にも珍しい。静岡県郷土工芸品に指定されている。

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