下益野遺跡(読み)しもましのいせき

日本歴史地名大系 「下益野遺跡」の解説

下益野遺跡
しもましのいせき

[現在地名]土佐清水市下益野 落窪

足摺あしずり半島と千尋ちひろ岬の中間に位置する海岸段丘上にある。標高約三〇メートル。A地点遺跡とB地点遺跡とがあり、両者とも縄文後期の遺物包含地。本格的な発掘調査はなされていないが、発見されているおもな遺物に、縄文後期初頭の縄文土器・打製石鏃・石錘叩石などがある。後期初頭の縄文土器磨消縄文の発達した、しかも曲線的な沈線文が多く、瀬戸内では中津式土器とよんでいるものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android