千尋(読み)チヒロ

デジタル大辞泉 「千尋」の意味・読み・例文・類語

ち‐ひろ【千尋】

1尋の千倍。転じて、非常に長いこと。また、きわめて深いこと。「千尋の海」「千尋谷底
[補説]中世近世には「ちいろ」とも表記した。

ち‐いろ〔‐ひろ〕【千尋】

ちひろ(千尋)

せん‐じん【千尋/千×仞】

《「尋」「仞」は長さの単位》山などが非常に高いこと。また、谷や海などが非常に深いこと。ちひろ。「万丈の山、―の谷」

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精選版 日本国語大辞典 「千尋」の意味・読み・例文・類語

ち‐ひろ【千尋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 中世・近世は「ちいろ」とも ) 一尋の一〇〇〇倍。非常に長いこと、また、測りにくいほど深いこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「今、当供造(つくりまつらむ)こと、即ち、千尋(ちヒロ)の栲(たく)縄を以て結(ゆ)ひて百八十紉(ももむすひあまりやそむすひにせむ)」(出典日本書紀(720)神代下(兼方本訓))
    2. 「わが門にちひろある影を植ゑつれば夏冬たれか隠れざるべき」(出典:伊勢物語(10C前)七九)

せん‐じん【千尋・千仞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「尋」「仞」は長さの単位 ) 山などが非常に高いこと。また、谷・海などが非常に深いこと。ちひろ。
    1. [初出の実例]「万丈崇巖削成秀、千尋素濤逆折流」(出典:懐風藻(751)遊吉野川〈紀男人〉)
    2. [その他の文献]〔唐玄宗‐幸蜀西至剣門詩〕

ち‐いろ‥ひろ【千尋】

  1. 〘 名詞 〙ちひろ(千尋)

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「千尋」の解説

せんじん【千尋】

鹿児島芋焼酎白麹を使用し、常圧蒸留した原酒を10年熟成させた古酒。切り子模様のボトルに詰めて出荷する。原料はさつま芋、米麹。アルコール度数37%。蔵元の「薩摩酒造」は昭和11年(1936)「薩摩合同酒精」として設立。同24年(1949)現社名に変更所在地は枕崎市立神本町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

普及版 字通 「千尋」の読み・字形・画数・意味

【千尋】せんじん

ちひろ。

字通「千」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「千尋」の解説

千尋

鹿児島県、薩摩酒造が製造・販売する焼酎の商品名。10年間長期熟成させた本格芋焼酎。

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