下粟津村
しもあわづむら
[現在地名]小松市下粟津町
木場潟南方の平地にあり、西は矢田野村、北西は能美郡島村、北東は同郡津波倉村。伝説によれば、もとは当地に温泉が湧いていたが、白馬の首を湯壺に投入れたため、湯元が移転して粟津村に湧き出るようになったという。もとは粟津保のうちで、能美郡内であったこともあると思われる。正保郷帳では高九〇七石余、田方三九町四反余・畑方一九町六反余。享保一〇年(一七二五)の村御印(小松市史)では高一千一六石、免四ツ五分、小物成に野役一七匁余・茶代役六匁余・地子銀六八匁・郡打銀一二一匁余がある。「江沼志稿」では高一千一六石のうち田が七一一石で、免四ツ五分、串村へ二五〇石、日末村へ三〇石、村松村へ二〇石の越石がある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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