下組(読み)シタグミ

デジタル大辞泉 「下組」の意味・読み・例文・類語

した‐ぐみ【下組(み)】

建築などで、本格的に組み立てる前の仮組み。
かねてからの準備。また、心構え
「さしめて、守り戦ふべき―をしたりとも、あの国の人を、え戦はぬなり」〈竹取

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精選版 日本国語大辞典 「下組」の意味・読み・例文・類語

した‐ぐみ【下組】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かねての準備。用意。したごしらえ。もくろみ。計画。
    1. [初出の実例]「さしこめて守り戦ふべきしたぐみをしたり共、あの国の人をえ戦はぬなり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 建築などで、本格的に組み立てる前のしたごしらえ。本組みの前に行なう仮組み。
    1. [初出の実例]「薭田社修造事、下組数年間以外破損了」(出典:鵤荘引付‐永正一八年(1521)正月一六日)
  4. ある仲間うち配下となっている者。組下
    1. [初出の実例]「手と身とに成てのおさまりは、お札おさめの下組(シタグミ)願人の袋持坊主になれるより外はなし」(出典浮世草子傾城色三味線(1701)江戸)

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