下総国分尼寺跡(読み)しもうさこくぶんにじあと

国指定史跡ガイド 「下総国分尼寺跡」の解説

しもうさこくぶんにじあと【下総国分尼寺跡】


千葉県市川市国分にある国分尼寺跡下総国分寺跡の西北約400mの地に位置し、国分寺跡と同じ台地の上にある。塔を省略してはいるが国分寺式伽藍(がらん)を有する国分尼寺跡で、1967年(昭和42)に国の史跡に指定され、1988年(昭和63)、2002年(平成14)には追加指定を受けた。「尼寺」と墨書(ぼくしょ)された土器や下総国分寺と同じ型式の軒瓦(のきがわら)などの遺物出土南北に並ぶ基壇は金堂講堂の跡と推定されている。現在、主要伽藍を中心に国分尼寺跡公園として整備されている。JR総武線市川駅から京成バス「国分」下車、徒歩約10分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報