下者(読み)したもの

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 下等な者。身分の卑しい者。江戸時代、主として遊女、隠売女(かくしばいじょ)などについて用いられた語。上者(うわもの・じょうもの)に対する語。
※歌舞伎・有松染相撲浴衣(有馬猫騒動)(1880)四幕「『赤子の内から下者(シタモノ)の手で育ったお巻どの』『斯うして物を返すのは、万に一つの稀なこと』」
② 江戸時代、奉行所の法廷で、白州(しらす)または下縁(したえん)にしか着席できなかった者。町人、百姓、足軽、中間(ちゅうげん)、浪人などが含まれた。上者(うわもの)に対する語。〔訴所秘鑑〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の下者の言及

【白洲】より

…さらに上段の間(上通(うわどおり))を区分して設ける奉行所もあるが,奉行は最上段の座敷に着座した。上椽以上に座る資格のある者を上者(うわもの),下椽,砂利に座るべき者を下者(したもの)という。なお椽から砂利に下りる階段はない。…

※「下者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

オーバーシュート

感染症の爆発的な感染拡大を指す。語源は、「(目標を)通り越す」「(飛行機などが停止位置を)行き過ぎる」という意味の英語の動詞「overshoot」。2019年12月に発生した新型コロナウイルスに関して...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

下者の関連情報