下脹(読み)しもぶくれ

精選版 日本国語大辞典 「下脹」の意味・読み・例文・類語

しも‐ぶくれ【下脹】

〘名〙 (形動)
① 下の方がふくらんでいること。また、そのもの。しもぶくら。
※雁(1911‐13)〈森鴎外〉二四「多分岡田外套が下(シモ)ぶくれになってゐて、円錐形に見える処から思い附いて」
② ほお肉がゆたかで、顔の下の方がふくらんでいること。また、そのような顔。しもぶくら。
暁月夜(1893)〈樋口一葉〉四「豊頬(シモブクレ)の柔和顔なる敏(さとし)

しも‐ぶくら【下脹】

〘名〙
山上宗二記(1588‐90)「大壺次第〈略〉、なり下ふくらにて一段の珍き壺也」
評判記難波物語(1655)「明珠 いとおしらしき風あり〈略〉頬車(ほう)しもぶくらに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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