日本歴史地名大系 「下鱗形町」の解説 下鱗形町しもうろこがたちよう 京都市:下京区有隣学区下鱗形町下京区麩屋町通五条上ル南北に通る麩屋町(ふやちよう)通を挟む両側町。平安京の条坊では、左京六条四坊四保一〇町東側と同保一五町西側の地。安元三年(一一七七)四月二八日に起こった大火の火元は、当町付近であったことが「百錬抄」に、「廿八日、亥刻火起自樋口富小路、火焔如飛、(中略)凡東限富小路東、西限朱雀西、南限樋口、北限二条、凡百八十余町、此中人家不知幾万家、希代火也、近年連々有火事変異、果而如此」と記されることから知れる。この大火は洛中左京の中央部ほぼ全域を焼尽すものであった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by