不動堂跡(読み)ふどうどうあと

日本歴史地名大系 「不動堂跡」の解説

不動堂跡
ふどうどうあと

[現在地名]高野町高野山

女人によにん堂の南にあり、うちの不動とよばれた。現存しない。本尊不動明王は空海の作であったと伝える。保延六年(一一四〇)覚鑁が新義教学を提唱したことなどから山内で対立が生じ、覚鑁は衆徒に追われてこの堂に逃込み、不動の尊形に変身して不動二体が並び坐した。衆徒が両像を錐で突いたところ覚鑁の像は変化なく、本尊の不動からは血が出たという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 不動尊 根来 大和

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android