不思議の国のアリス症候群(読み)ふしぎのくにのアリスしょうこうぐん(その他表記)syndrome of Alice in Wonderland

改訂新版 世界大百科事典 の解説

不思議の国のアリス症候群 (ふしぎのくにのアリスしょうこうぐん)
syndrome of Alice in Wonderland

自己の身体像や外界の事物の変形体験を主とする症候群で,イギリスの精神科医トッドJ.Toddが1955年に初めて記載した。その名はむろんルイス・キャロルの同名の作品(1865)に由来するが,そのなかでアリスの体験する奇妙な現象は真に迫っていて,作者自身が実際に同様の体験に苦しんでいたのではないかと想像される。てんかん,大脳の病気,メスカリンやLSDによる酩酊,熱性せん妄,催眠状態,統合失調症などに見られ,病変の頭頂葉局在説が指摘されている。
→アリス物語
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